News Release
2025.06.24
大阪・関西万博の栃木県PRイベントにて
世界各国からの来場者に複数種類・複数台のアバターロボットを介した案内を実施
-ムーンショット型研究開発事業における万博内イベントでの実証実験-
ANAホールディングス発のスタートアップであるavatarin株式会社(代表取締役CEO:深堀 昂、以下:avatarin(株))は、2025年6月28日、29日の2日間に、2025年日本国際博覧会(以下:大阪・関西万博)会場内で行われる栃木県PRイベント※1において、複数種類・複数台のアバターロボットを活用して、世界各国からの来場者に向けた案内業務の実証を行います。
本実証実験は、科学技術振興機構ムーンショット型研究開発事業※2(以下:MS)・目標1「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の達成に向けた研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター(以下:CA)技術※3と社会基盤の開発」(プロジェクトマネージャー:南澤孝太、以下、Project Cybernetic being※4)における研究開発課題の1つである「次世代CAクラウドの構築と運用および国際標準化の推進」(課題推進者:深堀 昂)の一環として行うものです。
本実証実験は、多くの人が行き交う公共エリアでのCAの社会実装を推進することを目的とし、社会実装のための要件を備えた安定運用可能なCAクラウドの構築・運用の実現を目指します。これまでの実証で用いてきたCAを万博会場内で活用し、国内の利用者に限らず、海外の利用者にも対応できる実証を行うことで、通信環境データの収集を行います。
本実証実験を通じて、2050年のCA社会の実現に向けて、現行の通信環境やクラウド環境の改善点を洗い出し、かつ様々な国から多くの来場者が集まる大阪・関西万博会場での運用を行うことで、CAが実現する不特定多数への対人業務における可能性と運用課題を抽出します。本実証実験から得られる知見により、複数人が複数種類のCAを操作し快適なコミュニケーションを達成するという、CA社会における新たな働き方の実現に近づくことが期待されます。
◆実証概要
日時: | 2025年6月28日(土)、29日(日) |
アバター設置場所: | 大阪・関西万博会場内 EXPOメッセ「WASSE」(大阪府大阪市) |
アバター操作場所: | avatarin(株)オフィス(東京都中央区) |
各社役割: | 本プロジェクトを通じて開発された身体共創CA SDK※5を組み込んだCAを含む複数種類・複数台のアバターロボットを活用した案内業務
大阪・関西万博会場内イベントにおける通信データの収集(携帯通信/Wi-Fi/L5G) |
※1 | 栃木県PRイベントについて https://www.pref.tochigi.lg.jp/a01/expo2025_tochigi.html |
※2 | 科学技術振興機構 ムーンショット型研究開発事業について 内閣府が主導する「ムーンショット型研究開発制度」は、高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的な研究開発を推進するものです。 https://www.jst.go.jp/moonshot/index.html ![]() |
※3 | サイバネティック・アバター技術 サイバネティック・アバターは、身代わりとしてのロボットや3D映像等を示すアバターに加えて、人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念です。 Society 5.0時代のサイバー・フィジカル空間で自由自在に活躍するものを目指しています。 https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html |
※4 | Project Cybernetic beingについて ムーンショット型研究開発事業ムーンショット目標1「人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」の研究開発プロジェクト「身体的共創を生み出すサイバネティック・アバター技術と社会基盤の開発」(プロジェクトマネージャー:南澤孝太(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科・教授))では、人々の身体的経験や技能をネットワーク上で流通・共有し、障害当事者や高齢者や子どもたちを含む多様な人々が自在に行動し社会参加できる未来社会を目指して、身体能力の限界を突破するサイバネティック・アバター技術の研究開発と社会実装に取り組んでいます。 https://cybernetic-being.org/ ![]() |
※5 | 身体共創CA SDKについて 複数人が複数の多種多様な用途のロボットを遠隔から操作できるように設計し、それらをCAとして一つのクラウド上で運用することを目指してムーンショット型研究開発事業の一環として開発しています。 |
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